4年間の振り返りvol.20〜自分と戦うという事〜
- 2020/02/14
- 19:59
こんにちは。
関西大学体育会弓道部4回生の岡田将吾です。今年度は主将兼男子主将を務めさせていただきました。
このブログを書くにあたり色々考えたのですが、面白いことを書くセンスは無いため、四年間を素直に書いていこうと思います。
主将としてでは無く、1人の部員としての視点で振り返ろうと思いますので、少し長くなってしまいますが何卒ご容赦ください。
1回生
全くの弓道初心者である自分は、弓の引き方もわからなければ試合の仕方すらわかりませんでした。同期にはSF生も経験者もいて、自分には活躍の場は無いんじゃないかと悩みました。
それでも、当時初心者でメンバーだった先輩が弓引く姿が本当にかっこよくて、目に焼き付いて離れなかったのです。だから、それに憧れてひたすらに練習しました。
弓道のどハマりするような楽しさも、全てが掛かった勝負を敗北する悔しさも、この年に経験しました。
2回生
1つ学年が上がり後輩ができて、少し上回生の自覚が出てきた時期。初めて試合に出場させてもらったのは新人戦の練習試合。試合に出れるという事だけでとんでもなく嬉しくて、試合中もとんでもなく楽しくて、何の不安もなく楽しんでました。夏合宿でも初めてレギュラーのメンバーに選ばれてとても嬉しかったのを覚えています。ここから一層努力して、絶対にリーグ戦に出てやる!と息巻いていました。
迎えたリーグ戦第一戦目、先発で出していただいた初めてのリーグ戦は、記憶が飛ぶほど緊張して、散々な結果になりました。練習でできているいつも通りを、試合で同じようにする事が如何に難しいか、如何に自分に足りないものが多いかを痛感しました。
自分が崩れて代わりにリリーフで出た先輩が完璧にリリーフしてくれたり、周りのメンバーの人達が自分の失敗をフォローしてくれたおかげでその試合には勝利しました。その時、弓道は個人技に見えて、正真正銘の団体戦なんだなと身に染みて感じました。そして今度こそは自分がみんなを助ける、部を勝ちに導くと決意して努力しました。
3回生
運営代となり幹部補佐に就任して、この部を強くしようと決意して臨んだ一年。明確な目標を持って、選手としても全力で試合に臨みました。しかし、選手権でも思ったように結果を出せず、どうすれば試合で結果を出せるかをずっと考えていました。もしかしたら自分にはできないのではないかという不安も押し寄せてきました。それでも、自分を育ててくれてずっと応援してくれていた人達のために諦めるわけにはいかないと思い頑張って努力し続けました。その結果か、関西選手権で個人入賞を果たす事が出来ました。色んなスポーツを過去してきましたが、ちゃんと努力をして入賞をして賞状を貰うのは初めての事で、本当に嬉しくて、頑張ってきてよかったと心から思いました。その時に強く感じたのが感謝の気持ちです。今まで育ててくれた監督コーチや新人監督の方々に、何があっても応援してくれていた家族に、感謝の想いでいっぱいになりました。この経験が自信になりました。
尊敬する一つ上の4回生と共に戦ったリーグ戦では終に入れ替え戦で勝利し、一部リーグに復帰しました。内輪の話ですが、入れ替え戦最終立ちで自分に勝負矢が回って来るように調整するために2本目を抜いたという疑いをかけられていましたが、抜いたのは全くの実力でございます。。。はい、、。
4回生
責任の一年。主将として、責任ある者として弓を引き続けました。4回生という責任、幹部であり主将である責任、他にも様々な物を感じました。それらは、この立場にならないとわからないものばかりで、言葉にするのも難しいものばかりです。前期の自分は、この目に見えない物にとても縛られていた気がします。しかし、自分のすべきことは何か。何の為に弓を引くのか。自分が本当にしたい事は何なのか。を自問自答し続けました。その結果、いくつも答えがありましたが、その1つはやはり思い当たったのがこれまで育ててくれた全ての人たちに恩返しする事でした。その為に弓を最後まで引き続ける。どれだけ恥をかこうと、どれだけ悔しい思いをしようと、どれだけ敗北に打ちのめされても、自分を応援してくれている人がいる限り最後まで全力で弓を引き、主将として部を引っ張ることが責任であると思いました。
また、1つは主将としてではなくメンバーとしての答えです。自分の持つ1本には全員の思いが乗っている事。その矢を抜くという事は、自分が下回生の頃に味わった悔しさを同じように今の下回生に味あわせる事になるという事。みんなの為にそれだけはしてはいけない。それならば自分のすべき事は、腹を括って全ての矢をこの部の皆のために、全てを的に中てるという覚悟を決める事であると、遅まきながら決意して、後期は臨んでいました。
そして、最後の最後まで最も強く感じて心から離れなかったものは、初心者の意地という物でした。リーグ期間中は特に弓道部のホームページにもある先輩の言葉が、頭から離れませんでした。
一泡吹かせたい。
初心者だって努力したらここまでできるんだって思わせたい。
初心者の力を相手に目に物見せてやると強く決意していました。
そして初心者が活躍してきたこの部の伝統を今は自分が引き継いでいるのだから、今自分が引く一本にはちゃんとした意味がある。後の代へと繋ぐためのとても大切な意味が必ずあるから、自分だけは諦めたらいけないと思って、最後の最後まで引ききりました。
結果は以前のブログで上げた通りです。頑張って来て、本当に報われたと思いました。
ここまでつらつらと書き綴ってきましたが、どうも感想文のような形になってしまいます。ほとんど自分の事だけを書いてしまっていて、全然部の事では無い気がするのですが、その辺はお許しいただきたく思います。
この4年間は充実するという言葉が陳腐に思えるくらいに密度が濃くて、楽しい事も苦しい事も大量にありました。
最後の試合を納得して終われたかというとちょっと微妙ですが、それでもこの4年間は全力で駆け抜けたと自信を持って言えるくらいには努力をしてきました。
この様な経験はこの先無いと思います。
苦しくて苦しくてしんどくて、それでも頑張ったその先に得たものはかけがえのないものでした。
まだまだ話せる事がありますが、さすがに長々と書きすぎてもいけないですね。
いや、ほんとにまじめに書きすぎました。ただの感想文です。本当に素直に自分の事を綴りました。
このブログ企画で自分が最後の投稿となるので、気合いを入れていたのですが、空回りした感じが致します。
ですので、これまでの全てに感謝を述べてこの記事を終えようと思います。
初心者の自分をゼロから指導してくださった新人監督の方々と監督コーチ、応援し続けてくれたOBOGの方々、今まで一緒に4年間頑張ってきた同期の皆、最後の年自分について来てくれた部員の皆、そして必ず支えてくれた家族へ
本当にありがとうございました。
令和元年度 関西大学体育会弓道部
主将兼男子主将 岡田将吾
関西大学体育会弓道部4回生の岡田将吾です。今年度は主将兼男子主将を務めさせていただきました。
このブログを書くにあたり色々考えたのですが、面白いことを書くセンスは無いため、四年間を素直に書いていこうと思います。
主将としてでは無く、1人の部員としての視点で振り返ろうと思いますので、少し長くなってしまいますが何卒ご容赦ください。
1回生
全くの弓道初心者である自分は、弓の引き方もわからなければ試合の仕方すらわかりませんでした。同期にはSF生も経験者もいて、自分には活躍の場は無いんじゃないかと悩みました。
それでも、当時初心者でメンバーだった先輩が弓引く姿が本当にかっこよくて、目に焼き付いて離れなかったのです。だから、それに憧れてひたすらに練習しました。
弓道のどハマりするような楽しさも、全てが掛かった勝負を敗北する悔しさも、この年に経験しました。
2回生
1つ学年が上がり後輩ができて、少し上回生の自覚が出てきた時期。初めて試合に出場させてもらったのは新人戦の練習試合。試合に出れるという事だけでとんでもなく嬉しくて、試合中もとんでもなく楽しくて、何の不安もなく楽しんでました。夏合宿でも初めてレギュラーのメンバーに選ばれてとても嬉しかったのを覚えています。ここから一層努力して、絶対にリーグ戦に出てやる!と息巻いていました。
迎えたリーグ戦第一戦目、先発で出していただいた初めてのリーグ戦は、記憶が飛ぶほど緊張して、散々な結果になりました。練習でできているいつも通りを、試合で同じようにする事が如何に難しいか、如何に自分に足りないものが多いかを痛感しました。
自分が崩れて代わりにリリーフで出た先輩が完璧にリリーフしてくれたり、周りのメンバーの人達が自分の失敗をフォローしてくれたおかげでその試合には勝利しました。その時、弓道は個人技に見えて、正真正銘の団体戦なんだなと身に染みて感じました。そして今度こそは自分がみんなを助ける、部を勝ちに導くと決意して努力しました。
3回生
運営代となり幹部補佐に就任して、この部を強くしようと決意して臨んだ一年。明確な目標を持って、選手としても全力で試合に臨みました。しかし、選手権でも思ったように結果を出せず、どうすれば試合で結果を出せるかをずっと考えていました。もしかしたら自分にはできないのではないかという不安も押し寄せてきました。それでも、自分を育ててくれてずっと応援してくれていた人達のために諦めるわけにはいかないと思い頑張って努力し続けました。その結果か、関西選手権で個人入賞を果たす事が出来ました。色んなスポーツを過去してきましたが、ちゃんと努力をして入賞をして賞状を貰うのは初めての事で、本当に嬉しくて、頑張ってきてよかったと心から思いました。その時に強く感じたのが感謝の気持ちです。今まで育ててくれた監督コーチや新人監督の方々に、何があっても応援してくれていた家族に、感謝の想いでいっぱいになりました。この経験が自信になりました。
尊敬する一つ上の4回生と共に戦ったリーグ戦では終に入れ替え戦で勝利し、一部リーグに復帰しました。内輪の話ですが、入れ替え戦最終立ちで自分に勝負矢が回って来るように調整するために2本目を抜いたという疑いをかけられていましたが、抜いたのは全くの実力でございます。。。はい、、。
4回生
責任の一年。主将として、責任ある者として弓を引き続けました。4回生という責任、幹部であり主将である責任、他にも様々な物を感じました。それらは、この立場にならないとわからないものばかりで、言葉にするのも難しいものばかりです。前期の自分は、この目に見えない物にとても縛られていた気がします。しかし、自分のすべきことは何か。何の為に弓を引くのか。自分が本当にしたい事は何なのか。を自問自答し続けました。その結果、いくつも答えがありましたが、その1つはやはり思い当たったのがこれまで育ててくれた全ての人たちに恩返しする事でした。その為に弓を最後まで引き続ける。どれだけ恥をかこうと、どれだけ悔しい思いをしようと、どれだけ敗北に打ちのめされても、自分を応援してくれている人がいる限り最後まで全力で弓を引き、主将として部を引っ張ることが責任であると思いました。
また、1つは主将としてではなくメンバーとしての答えです。自分の持つ1本には全員の思いが乗っている事。その矢を抜くという事は、自分が下回生の頃に味わった悔しさを同じように今の下回生に味あわせる事になるという事。みんなの為にそれだけはしてはいけない。それならば自分のすべき事は、腹を括って全ての矢をこの部の皆のために、全てを的に中てるという覚悟を決める事であると、遅まきながら決意して、後期は臨んでいました。
そして、最後の最後まで最も強く感じて心から離れなかったものは、初心者の意地という物でした。リーグ期間中は特に弓道部のホームページにもある先輩の言葉が、頭から離れませんでした。
一泡吹かせたい。
初心者だって努力したらここまでできるんだって思わせたい。
初心者の力を相手に目に物見せてやると強く決意していました。
そして初心者が活躍してきたこの部の伝統を今は自分が引き継いでいるのだから、今自分が引く一本にはちゃんとした意味がある。後の代へと繋ぐためのとても大切な意味が必ずあるから、自分だけは諦めたらいけないと思って、最後の最後まで引ききりました。
結果は以前のブログで上げた通りです。頑張って来て、本当に報われたと思いました。
ここまでつらつらと書き綴ってきましたが、どうも感想文のような形になってしまいます。ほとんど自分の事だけを書いてしまっていて、全然部の事では無い気がするのですが、その辺はお許しいただきたく思います。
この4年間は充実するという言葉が陳腐に思えるくらいに密度が濃くて、楽しい事も苦しい事も大量にありました。
最後の試合を納得して終われたかというとちょっと微妙ですが、それでもこの4年間は全力で駆け抜けたと自信を持って言えるくらいには努力をしてきました。
この様な経験はこの先無いと思います。
苦しくて苦しくてしんどくて、それでも頑張ったその先に得たものはかけがえのないものでした。
まだまだ話せる事がありますが、さすがに長々と書きすぎてもいけないですね。
いや、ほんとにまじめに書きすぎました。ただの感想文です。本当に素直に自分の事を綴りました。
このブログ企画で自分が最後の投稿となるので、気合いを入れていたのですが、空回りした感じが致します。
ですので、これまでの全てに感謝を述べてこの記事を終えようと思います。
初心者の自分をゼロから指導してくださった新人監督の方々と監督コーチ、応援し続けてくれたOBOGの方々、今まで一緒に4年間頑張ってきた同期の皆、最後の年自分について来てくれた部員の皆、そして必ず支えてくれた家族へ
本当にありがとうございました。
令和元年度 関西大学体育会弓道部
主将兼男子主将 岡田将吾
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