4回生の振り返り~点滴穿石~
- 2021/02/28
- 15:58
こんにちは。
関西大学体育会弓道部4回生の前原です。
遂にこんな時が来てしまいました。あの時の先輩方もこんな気持ちだったのかなぁと想像しながら振り返させていただきます。
一回生、なんとなくの興味から入部してなんとなく平均的な練習をしていた僕は平凡な成長を遂げるのかと思っていたのですが、弓道はそんなに甘くありませんでした。放つ矢は的の前にしか飛ばず、中るのは狙う的ではなく、一つ前の的でした。当時の4回生の藤嵜さんに「こいつの前飛びを直せたら伝説の新人監督になれる」と言われたほどでした。試行錯誤の成果は出ず、矢を前に飛ばず1年間でした。
2回生、練習を重ねて徐々に思うように弓が引けるようになってきた頃、まさかまさかのことが起きました。府選で個人準優勝したのです。今でも信じられませんが、その日の僕はゾーンに入っていました(たぶん)。的に中るイメージが湧き、競射も道場に入って中てて出てくるだけの周回コースと化していました。3人になったところで、8寸的に蹴られてしまいましたが、その後の遠近競射に勝利し準優勝することができました。
さらに夏合宿ではリーグ先発にも選ばれ、20射皆中を達成しました。しかし、調子が良すぎる日々は長くは続きませんでした。迎えたリーグ初戦の一本目で弦が切れ、そこから歯車が噛み合わなくなりました。的には中らなくなり、リリーフをかけられ、先発からも外されました。はじめてのスランプで顔を払い続けたり、また前に飛ばしたりとそれまでの的中の代償を払わされているようでした。当時の幹部の塩見さんには毎日のように相談に乗ってもらい支えてもらいました。
3回生、春合宿前から復調し、新人戦メンバーにも選ばれることが出来ました。顔を払うのは直っておらず、顔を腫らしながら、初戦では見事12射皆中もできました。憧れだった新監にもなれました。拙い指導だったとは思いますが、一番弟子の岩上、菅野、永森は良く成長してくれました。僕自身は3回生の間は調子の波が激しく、試合でもほとんど活躍はできませんでした。
4回生、濃い一年でした。新人監督リーダーになりました。コロナウイルス流行の影響により、勧誘もはじめてのことばかりで戸惑いましたが、沢山の新入生が入部してくれてとても嬉しかったです。リーグ初戦では先発で引けたにもかかわらず、調子を崩し、2戦目は弓すら持てず自宅からの応援。そこから死ぬ気で練習に取り組み、5割程度まで落ち込んだ的中も9割5分まで上がりました。インカレ、王座のメンバーにも選ばれ、インカレ予選では皆中できました。しかし王座、インカレ本戦では結果を残せませんでした。最後の年に悔しい結果でしたが、僕が新人監督としても育成に携わった後輩たちがきっと良い結果を残してくれると信じています。
最後に、卒部する実感は湧いていませんが、まだまだ続けたいと思うほど、楽しくて充実した4年間でした。弓道部に入部してよかった!
関西大学体育会弓道部
新人監督リーダー 前原俊介
四回生 化学生命工学部 初心者
関西大学体育会弓道部4回生の前原です。
遂にこんな時が来てしまいました。あの時の先輩方もこんな気持ちだったのかなぁと想像しながら振り返させていただきます。
一回生、なんとなくの興味から入部してなんとなく平均的な練習をしていた僕は平凡な成長を遂げるのかと思っていたのですが、弓道はそんなに甘くありませんでした。放つ矢は的の前にしか飛ばず、中るのは狙う的ではなく、一つ前の的でした。当時の4回生の藤嵜さんに「こいつの前飛びを直せたら伝説の新人監督になれる」と言われたほどでした。試行錯誤の成果は出ず、矢を前に飛ばず1年間でした。
2回生、練習を重ねて徐々に思うように弓が引けるようになってきた頃、まさかまさかのことが起きました。府選で個人準優勝したのです。今でも信じられませんが、その日の僕はゾーンに入っていました(たぶん)。的に中るイメージが湧き、競射も道場に入って中てて出てくるだけの周回コースと化していました。3人になったところで、8寸的に蹴られてしまいましたが、その後の遠近競射に勝利し準優勝することができました。
さらに夏合宿ではリーグ先発にも選ばれ、20射皆中を達成しました。しかし、調子が良すぎる日々は長くは続きませんでした。迎えたリーグ初戦の一本目で弦が切れ、そこから歯車が噛み合わなくなりました。的には中らなくなり、リリーフをかけられ、先発からも外されました。はじめてのスランプで顔を払い続けたり、また前に飛ばしたりとそれまでの的中の代償を払わされているようでした。当時の幹部の塩見さんには毎日のように相談に乗ってもらい支えてもらいました。
3回生、春合宿前から復調し、新人戦メンバーにも選ばれることが出来ました。顔を払うのは直っておらず、顔を腫らしながら、初戦では見事12射皆中もできました。憧れだった新監にもなれました。拙い指導だったとは思いますが、一番弟子の岩上、菅野、永森は良く成長してくれました。僕自身は3回生の間は調子の波が激しく、試合でもほとんど活躍はできませんでした。
4回生、濃い一年でした。新人監督リーダーになりました。コロナウイルス流行の影響により、勧誘もはじめてのことばかりで戸惑いましたが、沢山の新入生が入部してくれてとても嬉しかったです。リーグ初戦では先発で引けたにもかかわらず、調子を崩し、2戦目は弓すら持てず自宅からの応援。そこから死ぬ気で練習に取り組み、5割程度まで落ち込んだ的中も9割5分まで上がりました。インカレ、王座のメンバーにも選ばれ、インカレ予選では皆中できました。しかし王座、インカレ本戦では結果を残せませんでした。最後の年に悔しい結果でしたが、僕が新人監督としても育成に携わった後輩たちがきっと良い結果を残してくれると信じています。
最後に、卒部する実感は湧いていませんが、まだまだ続けたいと思うほど、楽しくて充実した4年間でした。弓道部に入部してよかった!
関西大学体育会弓道部
新人監督リーダー 前原俊介
四回生 化学生命工学部 初心者
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