4回生の振り返り~新しい発見ばかりの日々~
- 2021/03/05
- 22:24
こんにちは。
関西大学体育会弓道部4回生の大前です。
卒部するにあたり、総括といった感じでブログを書かせていただくことになりました。
ただ単に振り返るだけじゃあれなので、私が4年間の中で感じた変化の1つについてお話しようかなと思います。
それは「負けず嫌い」という性格です。
これは、弓道部に入ってから今に至るまでで自分自身に強く感じるようになりました。
元々、勝負欲は少なかったと思います。どこか距離を置いているというか、本気になりきれなかったというか。弓道部に入るまでは運動部にもまともに入ったことがなく、むしろ運動はしたくないとさえ思っていました。なので、勝負事というものにほとんど触れて来ない人生でした。
入部当初は、真面目な性格を生かして続けることで結果が出ればいいな〜とぼんやり思って練習をしていたので、周りとのギャップに置いていかれることもしばしばあり、コーチから「的中にもっと貪欲になりなさい」と言われたこともありました。
2回生になると色々出来る事も増えてきましたが、まだぼんやりとした考え方は残っていました。ですが、夏休みにメンバー入りさせていただいた時に、自分のステージが上がったような感覚になったことを覚えています。今までは自分の事だけを考えていた私にとってチームや部の事を考えて戦うメンバーという立場はとても大きな役割でした。それまでは調子がいいと思えていた数字は、メンバーにとっては最低ラインで試合に出るとなるとまだまだ未熟なラインだと知り、競技としての弓道の難しさを痛感した機会だったと思います。後輩たちに負けてしまうことも多々あり、先発はおろか控えにも入れない。その頃から「まずは昨日の自分や目標数字を上回ろう」と思うようになりました。次第に自分の的中にも満足することが出来なくなっていき、あと一本、あと一本と思いながら取り組んでいました。
2回生後半から3回生前半にかけて、気持ちと的中が比例するようにどんどん伸びていき、リーグ戦や選手権など様々な試合に出させていただくことが出来ました。しかし、3回生でスランプに陥った時、気付くのにだいぶ時間がかかってしまいましたが、今までの射癖への向き合い方や、〜だったらいいなという考え方では前に進めないのだと身を持って感じました。シーズン中に調子を戻しきれなかった悔しさからより「負けたくない」「このまま終われない」という気持ちが強くなり4回生になりました。
4回生になると、そのやる気が挫かれるように新型ウイルス感染の広まりと、それに伴う自粛生活が始まりました。的前での練習が出来なくなるとは思いもしなかったのでこのまま終わってしまうのだろうかと不安になりました。ですが、リモートで練習したり、多くの方々のご尽力のおかげもあって少しずつ練習が出来るようになり短い間でしたがシーズンをやりきることが出来ました。そして、この最後の年が私にとって1番色濃いシーズンになりました。
練習開始当初、私は再びメンバーとして参加することになりましたが、思うように伸びない的中や、治しきれなかった射技の課題に苦しみ、リーグ期間前には1度メンバーから落ちたこともありました。4回生として結果を出せていない事に焦りを感じながらも「チームとして結果を残したい」「安心して出せる選手に自分がなるんだ」と奮い立たせて取り組みました。
とは言っても、最後のシーズンに公式戦に出ることは叶わず、優勝は後輩たちに託すことになってしまいました。ですが、私のやることが終わったわけではなく、特にインカレ期間はメンバーに選ばれなかった自分に何が出来るかを考え、行動に移しました。
最初は的中が出てないやつにとやかく言われるのは嫌だろうなと思い、何も言えず引っ込んでしまう時もありました。ですが、言葉にしないと何も伝わらないと腹を括り、良いと思ったら声を掛けたり、駄目だと思ったら指摘したりととにかく選手が試合にベストを持っていけるようにしました。
結果として、インカレでは準優勝を勝ち取ることが出来ました。厳しい局面を粘って勝ち抜いたこともあり嬉しさはもちろんのことでしたが、やはり優勝を勝ち取れなかったことに悔しさを強く感じました。自分自身が選手として支えられなかったことや幹部で考えた練習内容や私の選手への指導が優勝させるには足りなかったのではないかということにも悔しさはありましたが、全力を出して戦ってくれた選手たちの姿は嫉妬してしまうくらい頼もしく、格好良かったことを覚えています。
感情移入してしまって話が少しズレてしまった部分もありますが、入部当初の私と4回生の私の性格や考え方をこうして比較してみると、かなり大きな変化を感じます。自分のことだけじゃなくて、部のこと・チームのことを考えて弓を引くようになり、どんな立場であってもチームの為に行動出来る力が付いたように思います。
4年間で嬉しいことや苦しいこと、多くの経験をしてきました。それは少しずつですが自分の中で様々な形となり、その1つが「負けず嫌い」という性格になったと思います。
私を成長させてくださった多くの経験や出会いに感謝しています。また、今いる部員やまだ見ぬ後輩のみんなが関大弓道部で成長し、数多くの勝利に導いてくれることを期待しています。
お世話になりました。
関西大学体育会弓道部
女子主務 大前美穂
4回生 文学部 初心者
関西大学体育会弓道部4回生の大前です。
卒部するにあたり、総括といった感じでブログを書かせていただくことになりました。
ただ単に振り返るだけじゃあれなので、私が4年間の中で感じた変化の1つについてお話しようかなと思います。
それは「負けず嫌い」という性格です。
これは、弓道部に入ってから今に至るまでで自分自身に強く感じるようになりました。
元々、勝負欲は少なかったと思います。どこか距離を置いているというか、本気になりきれなかったというか。弓道部に入るまでは運動部にもまともに入ったことがなく、むしろ運動はしたくないとさえ思っていました。なので、勝負事というものにほとんど触れて来ない人生でした。
入部当初は、真面目な性格を生かして続けることで結果が出ればいいな〜とぼんやり思って練習をしていたので、周りとのギャップに置いていかれることもしばしばあり、コーチから「的中にもっと貪欲になりなさい」と言われたこともありました。
2回生になると色々出来る事も増えてきましたが、まだぼんやりとした考え方は残っていました。ですが、夏休みにメンバー入りさせていただいた時に、自分のステージが上がったような感覚になったことを覚えています。今までは自分の事だけを考えていた私にとってチームや部の事を考えて戦うメンバーという立場はとても大きな役割でした。それまでは調子がいいと思えていた数字は、メンバーにとっては最低ラインで試合に出るとなるとまだまだ未熟なラインだと知り、競技としての弓道の難しさを痛感した機会だったと思います。後輩たちに負けてしまうことも多々あり、先発はおろか控えにも入れない。その頃から「まずは昨日の自分や目標数字を上回ろう」と思うようになりました。次第に自分の的中にも満足することが出来なくなっていき、あと一本、あと一本と思いながら取り組んでいました。
2回生後半から3回生前半にかけて、気持ちと的中が比例するようにどんどん伸びていき、リーグ戦や選手権など様々な試合に出させていただくことが出来ました。しかし、3回生でスランプに陥った時、気付くのにだいぶ時間がかかってしまいましたが、今までの射癖への向き合い方や、〜だったらいいなという考え方では前に進めないのだと身を持って感じました。シーズン中に調子を戻しきれなかった悔しさからより「負けたくない」「このまま終われない」という気持ちが強くなり4回生になりました。
4回生になると、そのやる気が挫かれるように新型ウイルス感染の広まりと、それに伴う自粛生活が始まりました。的前での練習が出来なくなるとは思いもしなかったのでこのまま終わってしまうのだろうかと不安になりました。ですが、リモートで練習したり、多くの方々のご尽力のおかげもあって少しずつ練習が出来るようになり短い間でしたがシーズンをやりきることが出来ました。そして、この最後の年が私にとって1番色濃いシーズンになりました。
練習開始当初、私は再びメンバーとして参加することになりましたが、思うように伸びない的中や、治しきれなかった射技の課題に苦しみ、リーグ期間前には1度メンバーから落ちたこともありました。4回生として結果を出せていない事に焦りを感じながらも「チームとして結果を残したい」「安心して出せる選手に自分がなるんだ」と奮い立たせて取り組みました。
とは言っても、最後のシーズンに公式戦に出ることは叶わず、優勝は後輩たちに託すことになってしまいました。ですが、私のやることが終わったわけではなく、特にインカレ期間はメンバーに選ばれなかった自分に何が出来るかを考え、行動に移しました。
最初は的中が出てないやつにとやかく言われるのは嫌だろうなと思い、何も言えず引っ込んでしまう時もありました。ですが、言葉にしないと何も伝わらないと腹を括り、良いと思ったら声を掛けたり、駄目だと思ったら指摘したりととにかく選手が試合にベストを持っていけるようにしました。
結果として、インカレでは準優勝を勝ち取ることが出来ました。厳しい局面を粘って勝ち抜いたこともあり嬉しさはもちろんのことでしたが、やはり優勝を勝ち取れなかったことに悔しさを強く感じました。自分自身が選手として支えられなかったことや幹部で考えた練習内容や私の選手への指導が優勝させるには足りなかったのではないかということにも悔しさはありましたが、全力を出して戦ってくれた選手たちの姿は嫉妬してしまうくらい頼もしく、格好良かったことを覚えています。
感情移入してしまって話が少しズレてしまった部分もありますが、入部当初の私と4回生の私の性格や考え方をこうして比較してみると、かなり大きな変化を感じます。自分のことだけじゃなくて、部のこと・チームのことを考えて弓を引くようになり、どんな立場であってもチームの為に行動出来る力が付いたように思います。
4年間で嬉しいことや苦しいこと、多くの経験をしてきました。それは少しずつですが自分の中で様々な形となり、その1つが「負けず嫌い」という性格になったと思います。
私を成長させてくださった多くの経験や出会いに感謝しています。また、今いる部員やまだ見ぬ後輩のみんなが関大弓道部で成長し、数多くの勝利に導いてくれることを期待しています。
お世話になりました。
関西大学体育会弓道部
女子主務 大前美穂
4回生 文学部 初心者
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