4回生の振り返り~4年間ありがとうございました!~
- 2021/03/07
- 18:56
こんにちは。
今年度男子主務を務めさせて頂きました、 関西大学体育会弓道部4回生の林和輝です。
このブログでは主務とか幹部としてではなく、一選手としての4年間の振り返りをしていこうかと思います。
なぜかというと幹部の立場でこんな時こう思ってたとか、こうすればよかったって、自分で言うのは変だし、他の部員からしたら「ならなんでしなかったんだ!」ってなるじゃないですか。ですから、幹部としてやり残した事はないということで、一部員として4年を振り返らせて下さい。
1年生。僕はスポーツ推薦で入学しました。しかし、入部当初はほぼ弓道でないと言っていいほど酷い射をしておりました。(ビクって射場から裏の巻藁へ暴発、1日に何回もコンクリートにぶち当てるなど)当然大学の試合に出られるレベルではありませんでした。同じくSF生として入学した同期は初めから即戦力として試合に出場していました。ただ練習をし続ければいつか的中が出るはず…自分で大学弓道の道を選んだので、続けるしかありませんでした。しかし現実は甘くなく、気づけばシーズンは終了。同期は東西対抗と関西十傑に。当時の自分を今客観的に見て、こんな状態でよく普通に練習できてたなと思います。(当時はいろんな先輩や同期と練習したりご飯に連れてってもらうのが楽しくて、続けられたのもあると思います。皆さんお世話になりました。)
オフシーズン中は、少しずつ的中が伸びてきました。当時1.2年生を対象にした射の勉強会があったのですが、その時コーチに射を見てもらった時「やっとSF生らしい射になってきたな。」と言われた時は、やっと誰かに判子を押してもらえた気がして、少し気持ちが楽になったのを覚えています。
2年生になりました。始めは新人戦。今でも覚えてます。シーズン最初の関学であった懇親射会。とんでもない的中で予選落ちしたので、当時一緒に出た増田とふてくされて関学の近くにあるラーメン食べて「もう今日練習よくね?」とそのまま練習せずに帰ったこともあったなあ。(意外とそういうのも大事かも)その後は四私選手権で立命館の一番強いチームに一本差で勝ったのも楽しかったので記憶に残ってます。あとは名古屋インカレで射詰良いとこまでいったなぁ。男子としては一部昇格はしたものの自分は何の力にもなれなかったので嬉:悔=2:8くらいでした。とまぁこんな感じで振り返れば何かしらはありますが、部員として直接勝利に貢献したかといえば何も残せていませんでした。
3年生では幹部の一員としての一年が始まりました。この2年間特に結果は残せてないのが情けなくて、どんな形でもいいから部に貢献したいと思って立候補しました。やっぱり記憶にあるのは選手権シーズンです。チームは僕以外後輩で、しかも2年生の初心者でした。それはもう大変でした。あの期間は毎日胃をキリキリさせながら寝落ちする毎日でした。ただ、試合では先輩ながらチームの皆にパワーを貰っていました。そして昨年といえば王座ですね。僕は高校生のとき大学弓道に憧れていたので、伊勢に立ちたかったのですが、残念ながらメンバーではなかったので立つことはできませんでした。ただ、介添えとして一緒に戦わせて頂きました。伊勢で引くメンバーを間近でみて、自分達の代で王座に行く、と思いました。
そして4年生。ラストです。そういえばちょうど一年前くらいになりますね。ご存知の通りコロナの影響で自粛が始まり、ほぼ全ての試合が無くなりました。なんとか後期は試合が開催され、男子は選出試合で優勝し、王座代替試合に出場できることになりました。個人としては、的中は安定せず、結局力になれないまま終わりました。残ってるのは全日と王座のみ。正直、もう無理かもと何度も思いました。でも、そこで力になったのが同期でした。4年生になっても必死にメンバーを目指したり、しがみついたり、チーム引っ張って、それぞれががむしゃらにやってるのをみてこれでは終われないな、と思いました。そこでなんとか踏ん張ることができ、4年生でしたが試合に出場して、久しぶりに弓道楽しいな、と思って引くことができました。場所は伊勢ではないし、不甲斐ない結果で終わったけど、高校生の時から憧れていた王座という大学弓道最高の舞台で引退できたのは幸せだったのかもしれません。
でもやっぱり、4年間で選手として大きな成績が残せなかったことは、悔しいです。
4年間通して、唯一自分を褒めるとするのならば、どんなに辛くても現実から目を背けず、諦めなかった事です。大学弓道の4年間、辛い事、悔しい事の方が多かったです。でも逃げずにストッパーをかけ続けていたのは、誰かに頼ったり、相談したわけでもなく、自分で止めていました。それは、自分の取ってきた行動に責任を持ちたかったからです。そこは本当に自分の強みになりました。
反対に1つ反省しなければならないこともあります。
それは自分に自信がなかった事です。
なぜ自信がなかったか、それは結果が出ていなかったからです。大学弓道は結果が全て。そう思い込んでいたしそれを胸に刻んで日々稽古をしていました。結果が出る事で自信が付く。いい結果の連続が自信を生む。ですが自分は大学に入ってから、大した結果なんてなかったので、自信なんてはるか遠くに行ってました。
でも、引退した今じっくり考えてみると、その考え方は違った、というか僕には合っていなかったと思います。
僕は弓道において突出したセンスがあるとか、天性のものがあるとかではない、普通の凡人です。結果なんて、毎回付いてくる訳ないんです。凡人が自信をつけるためには、結果なんて出る方が少ないんだから、過ごしてく過程の中で自分を少しずつレベルアップして、自信に変え続けていくしかなかったんだなと感じています。
1年生のオフ期間にかけて頂いたコーチの何気ない一言も、2年の時に四私で入賞したことやインカレで競射を勝ち進んだことも、3年の選手権で必死に皆と戦ったことも、4年で自力で掴み取ったメンバーも、そして何より、4年間逃げずに諦めなかったことも、他の人から見れば小さなことだけど自信に繋げられていたら結果は変わったのかな…と過去には戻れないけど、考えてしまいます。
たしかに振り返っていくと自分の心には、あの時期は大変だったなあとか、あの時あんな感情だったよなとか、結果も大事ですが、過程の方が実感として残ってる気がします。結果に拘ることは、僕にとっては大事なことではなかったのかもしれません。(おまけみたいなもんだな。)そう思うと少し気が楽になりました。
もしも今、自分の満足いく結果が出ていない人がいたら、少しずつでいいのでレベルアップして自己ベストを更新していきましょう。だってすぐに結果が出るような天才タイプじゃないでしょう?そしてチャンスが回ってきたら、レベルアップした自分に自信を持って、ぶつかることにしましょう。
こんなこと言うと、「結果出さないと意味ないよ」とか「甘えたこと言うな」と言われるかもしれないけれど、まぁ人それぞれですから。僕はそう思っています。
最後になりますが、この弓道部に入部していろんな人と出会えて、言葉では表現出来ないほど素晴らしい価値のあるものを得ることができました。
そして弓道!10年間ありがとう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、失礼します。
関西大学体育会弓道部
男子主務 林和輝
4回生 社会学部 経験者
今年度男子主務を務めさせて頂きました、 関西大学体育会弓道部4回生の林和輝です。
このブログでは主務とか幹部としてではなく、一選手としての4年間の振り返りをしていこうかと思います。
なぜかというと幹部の立場でこんな時こう思ってたとか、こうすればよかったって、自分で言うのは変だし、他の部員からしたら「ならなんでしなかったんだ!」ってなるじゃないですか。ですから、幹部としてやり残した事はないということで、一部員として4年を振り返らせて下さい。
1年生。僕はスポーツ推薦で入学しました。しかし、入部当初はほぼ弓道でないと言っていいほど酷い射をしておりました。(ビクって射場から裏の巻藁へ暴発、1日に何回もコンクリートにぶち当てるなど)当然大学の試合に出られるレベルではありませんでした。同じくSF生として入学した同期は初めから即戦力として試合に出場していました。ただ練習をし続ければいつか的中が出るはず…自分で大学弓道の道を選んだので、続けるしかありませんでした。しかし現実は甘くなく、気づけばシーズンは終了。同期は東西対抗と関西十傑に。当時の自分を今客観的に見て、こんな状態でよく普通に練習できてたなと思います。(当時はいろんな先輩や同期と練習したりご飯に連れてってもらうのが楽しくて、続けられたのもあると思います。皆さんお世話になりました。)
オフシーズン中は、少しずつ的中が伸びてきました。当時1.2年生を対象にした射の勉強会があったのですが、その時コーチに射を見てもらった時「やっとSF生らしい射になってきたな。」と言われた時は、やっと誰かに判子を押してもらえた気がして、少し気持ちが楽になったのを覚えています。
2年生になりました。始めは新人戦。今でも覚えてます。シーズン最初の関学であった懇親射会。とんでもない的中で予選落ちしたので、当時一緒に出た増田とふてくされて関学の近くにあるラーメン食べて「もう今日練習よくね?」とそのまま練習せずに帰ったこともあったなあ。(意外とそういうのも大事かも)その後は四私選手権で立命館の一番強いチームに一本差で勝ったのも楽しかったので記憶に残ってます。あとは名古屋インカレで射詰良いとこまでいったなぁ。男子としては一部昇格はしたものの自分は何の力にもなれなかったので嬉:悔=2:8くらいでした。とまぁこんな感じで振り返れば何かしらはありますが、部員として直接勝利に貢献したかといえば何も残せていませんでした。
3年生では幹部の一員としての一年が始まりました。この2年間特に結果は残せてないのが情けなくて、どんな形でもいいから部に貢献したいと思って立候補しました。やっぱり記憶にあるのは選手権シーズンです。チームは僕以外後輩で、しかも2年生の初心者でした。それはもう大変でした。あの期間は毎日胃をキリキリさせながら寝落ちする毎日でした。ただ、試合では先輩ながらチームの皆にパワーを貰っていました。そして昨年といえば王座ですね。僕は高校生のとき大学弓道に憧れていたので、伊勢に立ちたかったのですが、残念ながらメンバーではなかったので立つことはできませんでした。ただ、介添えとして一緒に戦わせて頂きました。伊勢で引くメンバーを間近でみて、自分達の代で王座に行く、と思いました。
そして4年生。ラストです。そういえばちょうど一年前くらいになりますね。ご存知の通りコロナの影響で自粛が始まり、ほぼ全ての試合が無くなりました。なんとか後期は試合が開催され、男子は選出試合で優勝し、王座代替試合に出場できることになりました。個人としては、的中は安定せず、結局力になれないまま終わりました。残ってるのは全日と王座のみ。正直、もう無理かもと何度も思いました。でも、そこで力になったのが同期でした。4年生になっても必死にメンバーを目指したり、しがみついたり、チーム引っ張って、それぞれががむしゃらにやってるのをみてこれでは終われないな、と思いました。そこでなんとか踏ん張ることができ、4年生でしたが試合に出場して、久しぶりに弓道楽しいな、と思って引くことができました。場所は伊勢ではないし、不甲斐ない結果で終わったけど、高校生の時から憧れていた王座という大学弓道最高の舞台で引退できたのは幸せだったのかもしれません。
でもやっぱり、4年間で選手として大きな成績が残せなかったことは、悔しいです。
4年間通して、唯一自分を褒めるとするのならば、どんなに辛くても現実から目を背けず、諦めなかった事です。大学弓道の4年間、辛い事、悔しい事の方が多かったです。でも逃げずにストッパーをかけ続けていたのは、誰かに頼ったり、相談したわけでもなく、自分で止めていました。それは、自分の取ってきた行動に責任を持ちたかったからです。そこは本当に自分の強みになりました。
反対に1つ反省しなければならないこともあります。
それは自分に自信がなかった事です。
なぜ自信がなかったか、それは結果が出ていなかったからです。大学弓道は結果が全て。そう思い込んでいたしそれを胸に刻んで日々稽古をしていました。結果が出る事で自信が付く。いい結果の連続が自信を生む。ですが自分は大学に入ってから、大した結果なんてなかったので、自信なんてはるか遠くに行ってました。
でも、引退した今じっくり考えてみると、その考え方は違った、というか僕には合っていなかったと思います。
僕は弓道において突出したセンスがあるとか、天性のものがあるとかではない、普通の凡人です。結果なんて、毎回付いてくる訳ないんです。凡人が自信をつけるためには、結果なんて出る方が少ないんだから、過ごしてく過程の中で自分を少しずつレベルアップして、自信に変え続けていくしかなかったんだなと感じています。
1年生のオフ期間にかけて頂いたコーチの何気ない一言も、2年の時に四私で入賞したことやインカレで競射を勝ち進んだことも、3年の選手権で必死に皆と戦ったことも、4年で自力で掴み取ったメンバーも、そして何より、4年間逃げずに諦めなかったことも、他の人から見れば小さなことだけど自信に繋げられていたら結果は変わったのかな…と過去には戻れないけど、考えてしまいます。
たしかに振り返っていくと自分の心には、あの時期は大変だったなあとか、あの時あんな感情だったよなとか、結果も大事ですが、過程の方が実感として残ってる気がします。結果に拘ることは、僕にとっては大事なことではなかったのかもしれません。(おまけみたいなもんだな。)そう思うと少し気が楽になりました。
もしも今、自分の満足いく結果が出ていない人がいたら、少しずつでいいのでレベルアップして自己ベストを更新していきましょう。だってすぐに結果が出るような天才タイプじゃないでしょう?そしてチャンスが回ってきたら、レベルアップした自分に自信を持って、ぶつかることにしましょう。
こんなこと言うと、「結果出さないと意味ないよ」とか「甘えたこと言うな」と言われるかもしれないけれど、まぁ人それぞれですから。僕はそう思っています。
最後になりますが、この弓道部に入部していろんな人と出会えて、言葉では表現出来ないほど素晴らしい価値のあるものを得ることができました。
そして弓道!10年間ありがとう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、失礼します。
関西大学体育会弓道部
男子主務 林和輝
4回生 社会学部 経験者
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