4回生の振り返り〜武道シックスティーン〜
- 2023/01/21
- 18:51
こんにちは。
関西大学体育会弓道部四回生の中井です。
入学してすぐの4月3日、たまたま袴で勧誘している弓道部の人を見かけ、自分から声をかけたとこらから私の弓道生活がスタートしました。弓道部に入るという選択をしたあの日からもう4年が経ち、ついに卒業ブログを書く番が回ってきました。最後のブログになるので、読んでいただければ幸いです。
ちなみに、ブログのタイトル「武士道シックスティーン」というのは私が中学生の時に好きだった本の名前です。16年間武道をしていたこととかけてみました!(このタイトルにすることを同期の岡﨑に話したときは、なぜかめちゃくちゃ笑われました)
大学に入る前、私はサークルに入るか、小学校から12年続けていた剣道部に入るか迷っていました。しかし、「サークルの雰囲気が合わなさそう」、「剣道を後4年間はちょっと…」という感じで実はどっちも乗り気でありませんでした。弓道部に見学に行ったところ、部内の雰囲気の良さや、元々武道の落ち着いた雰囲気が好きだったこと、初心者でも始められる、と入部したいと思える要件が揃っていました。そんなわけですぐさま入部を決め、毎日弓道場に通う生活が始まりました。
一回生は、とにかく辛かった思い出ばかりです。周りがあたり始める中、自分はいつまでもあたらずずっと的中率0割でした。「形は良いから射技は変えずに矢数をかけたらいい」という先輩の言葉も信じることができず、自分はずっとあたらないまま4年間を終えてしまうんじゃないかと不安で惨めな日々でした。
周りの友達が、髪を染めたり遊びに行ったり、キラキラした大学生活を楽しんでいる中で、自分はなんでこんなに苦しんでいるんだろうと思う時もありました。
そんな辛い辛い1年でしたが、意地になって矢数をかけていたおかげか、一回生の春合宿の前に急に5割ほどあたるようなりました。この時、やっと努力が報われた気がして、初めて弓道が楽しいと思えました。
二回生では、夏頃に初めてメンバーに選ばれました。同期や先輩からおめでとう!と言ってもらった時の嬉しさや、あたらない自分からなんとか抜け出せた安心感など色々な気持ちがありました。初めて参加したメンバー練習で、16/20をして喜んでいたのも束の間、的中を維持することができず、選手として貢献することはできませんでした。
弓道面では不甲斐ない結果でしたが、後輩ができたことはとても嬉しかったです。指導で厳しく叱ってしまうこともありましたが、それでも美里さん!と慕ってくれる後輩達が可愛くて仕方なかったです。
三回生では、メンバーに入ったり落ちたりを繰り返しました。やっとあたるようになってきた頃に肘が痛くなってしまい、肘が収まらない射癖に悩まされました。その時の射癖を約半年も引きずってしまうことになり、もう大学生活の半分以上が終わってしまっている中で焦る気持ちもありました。活躍する同期も多く出てきて、何もできない自分が本当に情けなく、辛い一年だったと思います。
また、三回生からは二回生監督になりました。担当した2人は、「見ていただいてよろしいでしょうか」と何度も聞きにきてくれたり、色々な相談にも来てくれました。自分でも誰かの支えに少しはなれているというのが嬉しく、二回生監督になってよかったと何度も思いました。選手としてうまくいかない時も、頼ってくれる後輩がいるからまだまだ頑張ろうと踏ん張れた一年でした。本当にありがとう!
四回生はたった半年しかないのに、本当に濃い一年でした。
まず、二回生監督としては、セパレートの練習で二回生と関わる時間が短かったと思います。それでも「ちょっと射がよくなりました!」と報告に来てくれたり、喋りにきてくれる二回生達が本当に可愛かったです。もっと一緒に練習したかったなぁとめちゃくちゃ思います。
選手としては、とにかく必死に駆け抜けた半年間でした。まだまだ高的中は出ていないものの、的中の波が小さくなり、希望が見え始めました。それと同時に、もし活躍できずに終わってしまったら自分の4年間は後悔しかないんじゃないか、と引退が近づくのが怖い気持ちも正直ありました。
最後に後悔しないだけの努力をしようと、PGに通って筋力をつけたり、今まで以上にとにかく一本一本に気持ちを込めて引くようになりました。また、メンバー練習も正規練習も少しずつ最後に近づいていると思いながら、無駄な一本は出さないよう大切に大切に日々を過ごしました。
しかし結局、私が4年間で試合に出ることができたのは新人戦での4本と、府選での8本だけでした。4年間のほとんどの時間を弓道のために使ってきましたが、努力が足りなかったんだと思います。
後悔は残りますが、私はこの半年やり切ったし成長したと思っています。そう思えた理由は、四回生になってからできるようになったことがいっぱいあったからです。例えば、引退直前に実は初めてだった12射皆中ができました。他にも射癖を直せたなどはもちろん、人として成長したと思えた瞬間もありました。
また、引退前にコーチや同期に上手くなったと褒めていただき、自分の射技は4年間でちゃんと成長していたんだと思えました。4年間最後まで続けていなければ、こんな風に思うことはなかったので、本当に諦めなくて良かったです。
4年間を振り返ってみると、7割くらいは苦しいこと、辛いことだったと思います。
しかし、弓道部に入らなければできないような、充実した日々を送ることができたと思っています。的中が上がった時や射技を直せた時、メンバーになれた時などの小さな達成感の積み重ねや、練習帰りに同期とコンビニに行く小さな楽しみ、後輩に美里さん!と慕ってもらえる嬉しさなどなど。辛いこと、苦しいことを忘れてしまうような楽しい思い出や、成長したと思える瞬間が沢山ありました。みんなと出会えてよかった、弓道部に入ってよかったと本当に思います。
同期へ
4年間本当にありがとう。
4年間、辛いことがあっても辞めようと思わなかったのは同期の力が大きいです。苦しみながらも頑張っている同期がいるから自分も諦めずに頑張ろうと思えました。リーグ戦が終わった後も、時間外に来て黙々と練習し続ける四回生が、同期でよかったなと本当に思います。
そして、4年間の大半の時間を一緒に過ごした同期女子。私にとって、素の自分を出せる最強の環境で、みんなと過ごす時間が本当に楽しかったです。これからも仲良くしてください☺︎
後輩へ
「見ていただいてよろしいでしょうか!」と来てくれたり、「美里さん聞いてください!」と話しに来てくれてめっちゃ嬉しかったです。今でもたまーに道場を覗くと話しかけてくれて、本当に可愛い後輩たちです。ありがとう。
一緒に練習してきたからこそ、最後にみんなの努力が報われてほしいと本当に思います。辛いことがたくさんあると思いますが、周りと支え合って踏ん張って欲しいです。これからもずっと応援しています。
そして、今まで指導してくださった監督コーチ、ありがとうございました。最後まで活躍することはできませんでしたが、最後の最後までたくさんの指導をしていただき、感謝しかありません。本当にありがとうございました。
また、話を聞いてくださった先輩方、何をしてもあたらない私に根気強く指導をしてくださった先輩方、本当にありがとうございました。
そして、バイトもほとんどせず、弓道に明け暮れる私を最後まで応援してくれた両親にも感謝しています。
他にも関わってくださった全ての方への感謝の気持ちでいっぱいです。
色々な方の支えで、本当に意味のある4年間にすることが出来ました。
本当にありがとうございました。
関西大学体育会弓道部
二回生監督副リーダー 中井美里
法学部 四回生 初心者
関西大学体育会弓道部四回生の中井です。
入学してすぐの4月3日、たまたま袴で勧誘している弓道部の人を見かけ、自分から声をかけたとこらから私の弓道生活がスタートしました。弓道部に入るという選択をしたあの日からもう4年が経ち、ついに卒業ブログを書く番が回ってきました。最後のブログになるので、読んでいただければ幸いです。
ちなみに、ブログのタイトル「武士道シックスティーン」というのは私が中学生の時に好きだった本の名前です。16年間武道をしていたこととかけてみました!(このタイトルにすることを同期の岡﨑に話したときは、なぜかめちゃくちゃ笑われました)
大学に入る前、私はサークルに入るか、小学校から12年続けていた剣道部に入るか迷っていました。しかし、「サークルの雰囲気が合わなさそう」、「剣道を後4年間はちょっと…」という感じで実はどっちも乗り気でありませんでした。弓道部に見学に行ったところ、部内の雰囲気の良さや、元々武道の落ち着いた雰囲気が好きだったこと、初心者でも始められる、と入部したいと思える要件が揃っていました。そんなわけですぐさま入部を決め、毎日弓道場に通う生活が始まりました。
一回生は、とにかく辛かった思い出ばかりです。周りがあたり始める中、自分はいつまでもあたらずずっと的中率0割でした。「形は良いから射技は変えずに矢数をかけたらいい」という先輩の言葉も信じることができず、自分はずっとあたらないまま4年間を終えてしまうんじゃないかと不安で惨めな日々でした。
周りの友達が、髪を染めたり遊びに行ったり、キラキラした大学生活を楽しんでいる中で、自分はなんでこんなに苦しんでいるんだろうと思う時もありました。
そんな辛い辛い1年でしたが、意地になって矢数をかけていたおかげか、一回生の春合宿の前に急に5割ほどあたるようなりました。この時、やっと努力が報われた気がして、初めて弓道が楽しいと思えました。
二回生では、夏頃に初めてメンバーに選ばれました。同期や先輩からおめでとう!と言ってもらった時の嬉しさや、あたらない自分からなんとか抜け出せた安心感など色々な気持ちがありました。初めて参加したメンバー練習で、16/20をして喜んでいたのも束の間、的中を維持することができず、選手として貢献することはできませんでした。
弓道面では不甲斐ない結果でしたが、後輩ができたことはとても嬉しかったです。指導で厳しく叱ってしまうこともありましたが、それでも美里さん!と慕ってくれる後輩達が可愛くて仕方なかったです。
三回生では、メンバーに入ったり落ちたりを繰り返しました。やっとあたるようになってきた頃に肘が痛くなってしまい、肘が収まらない射癖に悩まされました。その時の射癖を約半年も引きずってしまうことになり、もう大学生活の半分以上が終わってしまっている中で焦る気持ちもありました。活躍する同期も多く出てきて、何もできない自分が本当に情けなく、辛い一年だったと思います。
また、三回生からは二回生監督になりました。担当した2人は、「見ていただいてよろしいでしょうか」と何度も聞きにきてくれたり、色々な相談にも来てくれました。自分でも誰かの支えに少しはなれているというのが嬉しく、二回生監督になってよかったと何度も思いました。選手としてうまくいかない時も、頼ってくれる後輩がいるからまだまだ頑張ろうと踏ん張れた一年でした。本当にありがとう!
四回生はたった半年しかないのに、本当に濃い一年でした。
まず、二回生監督としては、セパレートの練習で二回生と関わる時間が短かったと思います。それでも「ちょっと射がよくなりました!」と報告に来てくれたり、喋りにきてくれる二回生達が本当に可愛かったです。もっと一緒に練習したかったなぁとめちゃくちゃ思います。
選手としては、とにかく必死に駆け抜けた半年間でした。まだまだ高的中は出ていないものの、的中の波が小さくなり、希望が見え始めました。それと同時に、もし活躍できずに終わってしまったら自分の4年間は後悔しかないんじゃないか、と引退が近づくのが怖い気持ちも正直ありました。
最後に後悔しないだけの努力をしようと、PGに通って筋力をつけたり、今まで以上にとにかく一本一本に気持ちを込めて引くようになりました。また、メンバー練習も正規練習も少しずつ最後に近づいていると思いながら、無駄な一本は出さないよう大切に大切に日々を過ごしました。
しかし結局、私が4年間で試合に出ることができたのは新人戦での4本と、府選での8本だけでした。4年間のほとんどの時間を弓道のために使ってきましたが、努力が足りなかったんだと思います。
後悔は残りますが、私はこの半年やり切ったし成長したと思っています。そう思えた理由は、四回生になってからできるようになったことがいっぱいあったからです。例えば、引退直前に実は初めてだった12射皆中ができました。他にも射癖を直せたなどはもちろん、人として成長したと思えた瞬間もありました。
また、引退前にコーチや同期に上手くなったと褒めていただき、自分の射技は4年間でちゃんと成長していたんだと思えました。4年間最後まで続けていなければ、こんな風に思うことはなかったので、本当に諦めなくて良かったです。
4年間を振り返ってみると、7割くらいは苦しいこと、辛いことだったと思います。
しかし、弓道部に入らなければできないような、充実した日々を送ることができたと思っています。的中が上がった時や射技を直せた時、メンバーになれた時などの小さな達成感の積み重ねや、練習帰りに同期とコンビニに行く小さな楽しみ、後輩に美里さん!と慕ってもらえる嬉しさなどなど。辛いこと、苦しいことを忘れてしまうような楽しい思い出や、成長したと思える瞬間が沢山ありました。みんなと出会えてよかった、弓道部に入ってよかったと本当に思います。
同期へ
4年間本当にありがとう。
4年間、辛いことがあっても辞めようと思わなかったのは同期の力が大きいです。苦しみながらも頑張っている同期がいるから自分も諦めずに頑張ろうと思えました。リーグ戦が終わった後も、時間外に来て黙々と練習し続ける四回生が、同期でよかったなと本当に思います。
そして、4年間の大半の時間を一緒に過ごした同期女子。私にとって、素の自分を出せる最強の環境で、みんなと過ごす時間が本当に楽しかったです。これからも仲良くしてください☺︎
後輩へ
「見ていただいてよろしいでしょうか!」と来てくれたり、「美里さん聞いてください!」と話しに来てくれてめっちゃ嬉しかったです。今でもたまーに道場を覗くと話しかけてくれて、本当に可愛い後輩たちです。ありがとう。
一緒に練習してきたからこそ、最後にみんなの努力が報われてほしいと本当に思います。辛いことがたくさんあると思いますが、周りと支え合って踏ん張って欲しいです。これからもずっと応援しています。
そして、今まで指導してくださった監督コーチ、ありがとうございました。最後まで活躍することはできませんでしたが、最後の最後までたくさんの指導をしていただき、感謝しかありません。本当にありがとうございました。
また、話を聞いてくださった先輩方、何をしてもあたらない私に根気強く指導をしてくださった先輩方、本当にありがとうございました。
そして、バイトもほとんどせず、弓道に明け暮れる私を最後まで応援してくれた両親にも感謝しています。
他にも関わってくださった全ての方への感謝の気持ちでいっぱいです。
色々な方の支えで、本当に意味のある4年間にすることが出来ました。
本当にありがとうございました。
関西大学体育会弓道部
二回生監督副リーダー 中井美里
法学部 四回生 初心者
スポンサーサイト