4回生の振り返り 〜原動力〜
- 2023/02/28
- 16:53
こんにちは。
関西大学体育会弓道部の坂田です。
最後の練習を終えてから二ヶ月が経ち、早くも部活の充実感が恋しくなっています。
これまでブログのような自身の想いを綴る場を避けてきましたが、今回が最後ということで、四年間の振り返りと感謝、後輩達への自分なりのメッセージを残したいと思います。
長く拙い文章にはなりますが、興味ある方はお付き合いいただければ幸いです!
~振り返り〜
・一回生
「先輩方のために今できることをやりたい。」
弓道部に入ってから一年足らずで、自分の中に努力する目的が生まれていました。
入学後、何か新しいことを始めたいというありきたりな理由で自ら道場に訪れ、入部を決意。仮入部の時から暇な時間は何度も道場に訪れていました。話ができる同期がいて、優しい先輩がいて居心地の良さを感じ、何より先の段階に進んでいる同期初心者の永森や上野達に早く追いつきたい、そして的前を引きたいと思っていました。
正式に入部して間もなく行われた関選後の円陣で本気で悔しがるメンバーの姿を見て、漠然と「この部活は本気で勝ちを目指しているんだな」と感じ、それが徐々に確信に変わっていきます。日々の練習で優しく指導し、話しかけてくれる先輩が、メンバー練習になると顔つきが変わり、凄まじい集中力で的に向かい、悔しさや苦しさ、もどかしさをにじませながら弓道を行っていました。その姿を見て、「現状自分が試合に出て貢献することはできないから、メンバーのために今自分ができることをやろう」という気持ちが芽生えていきました。
そして、日常の仕事や試合の仕事にも責任感を持って取り組むようになりました。
神戸インカレに向けた朝練習の手伝いに一人で参加したり、王座の時に観光を一切せずにつけ矢の手伝いを行ったり、王座決勝戦の途中にメンバーのための買い出しで往復900mをダッシュしたり、なぜ自分がと思う部分がありながらも、勝ちに貢献するためにと行動できたのは自分が一歩成長できた瞬間でした。
・二回生
他の同期が書いているように新型コロナウイルス感染拡大の影響で悔しい一年になりました。
一年のオフシーズンに毎日欠かさず練習を行い、その努力が報われ練習試合出場の機会が訪れました。試合に出場できる悦びや同期初心者の清水や藤井と一緒に団体を組むことができる嬉しさと同時に初めて行く道場で弓を引く怖さと初出場で震える足、その時自分が何をしていたのかは全く覚えていません。
そんな矢先に、新型コロナウイルスの影響で社会情勢が一変し、それからはオンラインで練習に。そして、新人戦前の練習試合以降、メンバーに入ることもできず、不完全燃焼な一年になりました。
・三回生
三回生になると新人監督となり、立場が大きく変わりました。
かわいい後輩達に弓道を教える立場となり、「分かりやすく」、「正確」に教えることができるように、指導書や弓道読本などに書かれていることなどを自分の身体で試し、言語化していきました。その甲斐もあって、後輩から「坂田さんの説明分かりやすいです!」や「少し中るようになりました!」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったし、新人監督のやりがいを身に沁みて感じました。
この間も都度オンライン練習が健在でしたが、同じアパートに住んでいた塩見さんが練習に付き合ってくださったり、身につけた知識を自分のものにできたりしたおかげで、弓道も徐々に上達していきました。そして、夏には念願のメンバー練習に参加することができるようになりました。
最終的に試合に出ることは叶いませんでしたが、「的中を上げるためにどの部分を変えなければいけないのか」、「どの射を繰り返せば安定できるのか」などそれまで以上に今自分がやらなければならないことを具体化することができるようになっていました。そして同時に、優勝できずに引退していく先輩方の姿を目に焼き付け、「来年は自分たちが引っ張っていこう」という想いが生まれていました。
・四回生
とうとう迎えてしまった最後の年、終わりの一年間のはずなのに初めてのことだらけ。嬉しさや苦しさ、悲しさ色々なものを背負った濃い年でした。
男子副将としてチームを支え、引っ張っていく立場となったが、これまでの三年間で公式戦はおろか練習試合にもまともに出たことがない自分が副将として部員に声をかけて受け入れてもらえるのか心配だったし、不安でした。
さらに追い打ちをかけてきたのが関学連です。学連の委員長になり、リーグ戦、新人戦、関選の運営、インカレの運営があり、試合の前日に設営に駆り出されメンバー練習に参加できないことが何回もありました。
こんな自分がどのような副将になるべきか最初の頃は悩まされたものです。
選手面では、試合経験が全くなかったところから、府戦、関選、選抜、インカレ、リーグと公式戦に出場し、大落も任せられるようになり、飛躍の一年になったことは言うまでもありません。
しかし、選手面では苦しい思い出ばかりです。「あの時の一本目左上に抜いたな」とか、「あの時、自分が中てていれば予選通過できたのに」とか、「あの場面で自分が止めることができていたら、チームの流れが戻ったのではないか」とか、正直に言いましょう後悔しかないです。
「自分がもっと中てきれていたら、中て続けられていたらチームが勝てたかもしれない。」そう思うたびに涙が出るわ、悔しいわ、自分の不甲斐なさが嫌になるわ。
(ネガティブなことを言っていますが、どうか続きを見てください。)
それでも、不甲斐ない自分にも指導をし続けてくださる猪尾監督・宮本コーチのために、応援してくれるOB・OGの方々のために、試合に出ることができていない同期・後輩のために、関大弓道部の代表として全員の想いを背負う責任がある身として、負けて嫌になっても立ち上がって次こそは勝とうと練習して、逃げずに戦いきった。僕は、この経験が自分の財産になると信じています。
~感謝~
この文章を書いていて思うのは、本当に自分は恵まれているなということです。
この四年間頑張れたのはたくさんの方々の支えがあったからです。
技術面・精神面での成長をサポートしてくださった猪尾監督・宮本コーチ。
ご声援・ご支援を続けてくださるOB・OGの方々。
こんな自分でも頼りにしてくれる後輩達。
一緒に競い、苦しい時に支えてくれる同期。
弓道を続けさせてくれた両親。
皆さんのおかげで心身ともに成長でき、弓道生活をやり遂げることができました。
本当にありがとうございました。
~後輩へ~
言いたいことはたった一つ後悔のないように取り組んでほしいということです。
四年間費やして後悔だけが残るなんて勿体無いですから。その時々で、自分の目的・目標に向かって今できることをやり切ってください。目標や目的を達成したいとなった時、どれだけ努力すれば達成できるかなんて僕らには分かりません。だからこそ、後々振り返った時に後悔などないと思えるほど努力しきることを大切にしてほしいと思います。
そうすれば、結果がどうであれ、努力できた、逃げずにやり切れたという経験が自分の糧になって、自信にもつながると思います。そして、四年間が終わった時にそういう想いがあれば、人として成長できたということになると僕は思っています。
そう思えれば、弓道部に入部したことは大正解です!
自分語りが多く、長い文章になってしまいましたが、ここまでお付き合いいただいた方ありがとうございました。
関西大学体育会弓道部
男子副将 坂田康樹
経済学部 四回生 初心者
関西大学体育会弓道部の坂田です。
最後の練習を終えてから二ヶ月が経ち、早くも部活の充実感が恋しくなっています。
これまでブログのような自身の想いを綴る場を避けてきましたが、今回が最後ということで、四年間の振り返りと感謝、後輩達への自分なりのメッセージを残したいと思います。
長く拙い文章にはなりますが、興味ある方はお付き合いいただければ幸いです!
~振り返り〜
・一回生
「先輩方のために今できることをやりたい。」
弓道部に入ってから一年足らずで、自分の中に努力する目的が生まれていました。
入学後、何か新しいことを始めたいというありきたりな理由で自ら道場に訪れ、入部を決意。仮入部の時から暇な時間は何度も道場に訪れていました。話ができる同期がいて、優しい先輩がいて居心地の良さを感じ、何より先の段階に進んでいる同期初心者の永森や上野達に早く追いつきたい、そして的前を引きたいと思っていました。
正式に入部して間もなく行われた関選後の円陣で本気で悔しがるメンバーの姿を見て、漠然と「この部活は本気で勝ちを目指しているんだな」と感じ、それが徐々に確信に変わっていきます。日々の練習で優しく指導し、話しかけてくれる先輩が、メンバー練習になると顔つきが変わり、凄まじい集中力で的に向かい、悔しさや苦しさ、もどかしさをにじませながら弓道を行っていました。その姿を見て、「現状自分が試合に出て貢献することはできないから、メンバーのために今自分ができることをやろう」という気持ちが芽生えていきました。
そして、日常の仕事や試合の仕事にも責任感を持って取り組むようになりました。
神戸インカレに向けた朝練習の手伝いに一人で参加したり、王座の時に観光を一切せずにつけ矢の手伝いを行ったり、王座決勝戦の途中にメンバーのための買い出しで往復900mをダッシュしたり、なぜ自分がと思う部分がありながらも、勝ちに貢献するためにと行動できたのは自分が一歩成長できた瞬間でした。
・二回生
他の同期が書いているように新型コロナウイルス感染拡大の影響で悔しい一年になりました。
一年のオフシーズンに毎日欠かさず練習を行い、その努力が報われ練習試合出場の機会が訪れました。試合に出場できる悦びや同期初心者の清水や藤井と一緒に団体を組むことができる嬉しさと同時に初めて行く道場で弓を引く怖さと初出場で震える足、その時自分が何をしていたのかは全く覚えていません。
そんな矢先に、新型コロナウイルスの影響で社会情勢が一変し、それからはオンラインで練習に。そして、新人戦前の練習試合以降、メンバーに入ることもできず、不完全燃焼な一年になりました。
・三回生
三回生になると新人監督となり、立場が大きく変わりました。
かわいい後輩達に弓道を教える立場となり、「分かりやすく」、「正確」に教えることができるように、指導書や弓道読本などに書かれていることなどを自分の身体で試し、言語化していきました。その甲斐もあって、後輩から「坂田さんの説明分かりやすいです!」や「少し中るようになりました!」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったし、新人監督のやりがいを身に沁みて感じました。
この間も都度オンライン練習が健在でしたが、同じアパートに住んでいた塩見さんが練習に付き合ってくださったり、身につけた知識を自分のものにできたりしたおかげで、弓道も徐々に上達していきました。そして、夏には念願のメンバー練習に参加することができるようになりました。
最終的に試合に出ることは叶いませんでしたが、「的中を上げるためにどの部分を変えなければいけないのか」、「どの射を繰り返せば安定できるのか」などそれまで以上に今自分がやらなければならないことを具体化することができるようになっていました。そして同時に、優勝できずに引退していく先輩方の姿を目に焼き付け、「来年は自分たちが引っ張っていこう」という想いが生まれていました。
・四回生
とうとう迎えてしまった最後の年、終わりの一年間のはずなのに初めてのことだらけ。嬉しさや苦しさ、悲しさ色々なものを背負った濃い年でした。
男子副将としてチームを支え、引っ張っていく立場となったが、これまでの三年間で公式戦はおろか練習試合にもまともに出たことがない自分が副将として部員に声をかけて受け入れてもらえるのか心配だったし、不安でした。
さらに追い打ちをかけてきたのが関学連です。学連の委員長になり、リーグ戦、新人戦、関選の運営、インカレの運営があり、試合の前日に設営に駆り出されメンバー練習に参加できないことが何回もありました。
こんな自分がどのような副将になるべきか最初の頃は悩まされたものです。
選手面では、試合経験が全くなかったところから、府戦、関選、選抜、インカレ、リーグと公式戦に出場し、大落も任せられるようになり、飛躍の一年になったことは言うまでもありません。
しかし、選手面では苦しい思い出ばかりです。「あの時の一本目左上に抜いたな」とか、「あの時、自分が中てていれば予選通過できたのに」とか、「あの場面で自分が止めることができていたら、チームの流れが戻ったのではないか」とか、正直に言いましょう後悔しかないです。
「自分がもっと中てきれていたら、中て続けられていたらチームが勝てたかもしれない。」そう思うたびに涙が出るわ、悔しいわ、自分の不甲斐なさが嫌になるわ。
(ネガティブなことを言っていますが、どうか続きを見てください。)
それでも、不甲斐ない自分にも指導をし続けてくださる猪尾監督・宮本コーチのために、応援してくれるOB・OGの方々のために、試合に出ることができていない同期・後輩のために、関大弓道部の代表として全員の想いを背負う責任がある身として、負けて嫌になっても立ち上がって次こそは勝とうと練習して、逃げずに戦いきった。僕は、この経験が自分の財産になると信じています。
~感謝~
この文章を書いていて思うのは、本当に自分は恵まれているなということです。
この四年間頑張れたのはたくさんの方々の支えがあったからです。
技術面・精神面での成長をサポートしてくださった猪尾監督・宮本コーチ。
ご声援・ご支援を続けてくださるOB・OGの方々。
こんな自分でも頼りにしてくれる後輩達。
一緒に競い、苦しい時に支えてくれる同期。
弓道を続けさせてくれた両親。
皆さんのおかげで心身ともに成長でき、弓道生活をやり遂げることができました。
本当にありがとうございました。
~後輩へ~
言いたいことはたった一つ後悔のないように取り組んでほしいということです。
四年間費やして後悔だけが残るなんて勿体無いですから。その時々で、自分の目的・目標に向かって今できることをやり切ってください。目標や目的を達成したいとなった時、どれだけ努力すれば達成できるかなんて僕らには分かりません。だからこそ、後々振り返った時に後悔などないと思えるほど努力しきることを大切にしてほしいと思います。
そうすれば、結果がどうであれ、努力できた、逃げずにやり切れたという経験が自分の糧になって、自信にもつながると思います。そして、四年間が終わった時にそういう想いがあれば、人として成長できたということになると僕は思っています。
そう思えれば、弓道部に入部したことは大正解です!
自分語りが多く、長い文章になってしまいましたが、ここまでお付き合いいただいた方ありがとうございました。
関西大学体育会弓道部
男子副将 坂田康樹
経済学部 四回生 初心者
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